周産期メンタルヘルスの問題✕認知行動療法

周産期のうつ・不安
 ひとりの女性が赤ちゃんを授かったその瞬間から母親となれるでしょうか。答えは、‟ No ”です。 心理学的観点から考えると、母親になるとは、母親になっていくプロセスです。女性の多くは、赤ちゃんを授かった喜びを感じている一方で、不安を感じます。赤ちゃんを授かった女性の身体が急激に変化していくと同じように、妊娠、出産、産後はこころも揺れ動きます。妊産婦さんの10~15人に1人がうつ病や不安症に悩むと言われています。

認知行動療法
 認知行動療法は、何か困ったときにぶつかったときに、本来持っていた心の力を取り戻し、さらに強くすることで困難を乗り越えていけるような心の力を育てる方法として、いまもっとも注目を集めている精神療法です。(うつ病の認知療法・認知行動療法(患者さんのための資料)、厚生労働科学研究費補助金こころの健康科学研究事業「精神療法の実施方法と有効性に関する研究」より一部抜粋)