周産期のうつ・不安に対する認知行動療法のプログラムの開発と効果検証とその社会実装への取り組み

 周産期メンタルヘルス対策が進んでいるイギリスやオーストラリアでは、周産期のうつ病や不安症に対して認知行動療法を基盤とした非薬物治療の整備が着実に進めてられています。しかしながら我が国では、その必要性は認識されているものの、その整備が非常に遅れています。そこで本研究では、妊産婦さんを対象に、周産期のうつ・不安に対する認知行動療法プログラムを実施して、その有効性を検証します。また現在、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって、その感染への不安から外出を控えている妊産婦が必要な治療やケアを安心して受けられるように、オンラインによる支援体制を整備します。さらに、国内で周産期のうつ・不安に対する認知行動療法の普及を目指して社会実装研究を行います。